Dumb Storeが毎月、あなたのために選ぶプレイリスト。朝・午後・夜の3つの時間に分けて、1曲ずつひとことを添えています。
Dumb Store Radio · Vol.01 · 2026年11月 · 18曲・約80分
古本と、湯気の立つコーヒー
晩秋。古いセーターの袖をまくって、読みかけの本を開く。そんなあなたの時間のために、Dumb Storeが選んだ約80分です。朝・午後・夜の3面で流れが変わります。
SIDE A朝、まだ静かなうちに
コーヒーを淹れながら。音は小さめで。
- 01. Gymnopédie No.1 / Erik SatieSpotifyで聴く
一日の始まりに。100年以上前の曲なのに、古着と同じで古びない。
- 02. Waltz for Debby (Live) / Bill Evans TrioSpotifyで聴く
ヴィレッジ・ヴァンガードの客席のざわめきごと。ひとりの朝、人の気配が欲しいときに。
- 03. Northern Sky / Nick DrakeSpotifyで聴く
生前ほとんど売れなかった人の、いま一番愛されている曲。良いものは後から見つかる。
- 04. 風をあつめて / はっぴいえんどSpotifyで聴く
日本語ロックの出発点。東京の街を歩くような速度。
- 05. Chega de Saudade / João GilbertoSpotifyで聴く
ボサノヴァはここから始まったと言われる一曲。小さな声で世界を変えた。
- 06. 都会 / 大貫妙子Spotifyで聴く
1977年の東京。シティポップの名盤『SUNSHOWER』から。
SIDE B午後、ページをめくる時間
街に出かける頃。少しだけテンポを上げて。
- 07. The Only Living Boy in New York / Simon & GarfunkelSpotifyで聴く
ひとりで街にいることの心細さと自由さ。上京組の院生に。
- 08. Get Me Away From Here, I’m Dying / Belle and SebastianSpotifyで聴く
グラスゴーの文学青年たちのポップス。カーディガンが似合う音。
- 09. Autumn Sweater / Yo La TengoSpotifyで聴く
古着屋の11月にこれ以上ふさわしいタイトルはない。
- 10. Star Fruits Surf Rider / CorneliusSpotifyで聴く
左右のスピーカーで音が遊ぶ。ぜひヘッドホンで。
- 11. People Everywhere (Still Alive) / KhruangbinSpotifyで聴く
国籍のよくわからない心地よさ。いろんな人が出会う場所の音楽。
- 12. ばらの花 / くるりSpotifyで聴く
京都の大学のサークルから生まれたバンド。学生の街の音がする。
SIDE C夜、少し暗くなって
部屋の明かりを落として、誰かと話したくなる時間に。
- 13. Autumn Leaves / Cannonball AdderleySpotifyで聴く
『Somethin’ Else』の11分。マイルスのミュートが入った瞬間に部屋の空気が変わる。
- 14. Pale Blue Eyes / The Velvet UndergroundSpotifyで聴く
売れなかったけれど、聴いた人がみんなバンドを始めたと言われるバンドの静かな曲。
- 15. A Case of You / Joni MitchellSpotifyで聴く
歌詞を一行ずつ読みたくなる。誰かと話したくなる一曲。
- 16. Aruarian Dance / NujabesSpotifyで聴く
勉強のお供の定番。論文を書く夜にも。
- 17. Say Yes / Elliott SmithSpotifyで聴く
2分ちょっとの、一日の終わりの小さな肯定。
- 18. Suzanne / Leonard CohenSpotifyで聴く
詩人がギターを持って歌った最初の曲。今日の最後に、言葉の余韻を。
今月の選曲メモ
テーマは「後から見つかる良いもの」。Nick DrakeもVelvet Undergroundも、当時はほとんど売れませんでした。誰かが手放した服が、次の人の一着になるのと少し似ています。
Dumb Store Radio · Vol.00 · 2026年10月 · 18曲・約75分
長袖を出す日
衣替えの季節。クローゼットの奥から去年のシャツを出して、少し大きめのジャケットを羽織ってみる。夏の終わりと秋の始まりが混ざった、あなたのための約75分です。
SIDE A朝、まだ静かなうちに
窓を開けて、少し冷たい空気を入れながら。
- 01. Aqua / 坂本龍一Spotifyで聴く
ピアノ一台だけの朝。一日はここから。
- 02. But Not for Me / Chet BakerSpotifyで聴く
ささやくような歌声。古いジャケットの手ざわりに似ている。
- 03. Corcovado / Stan Getz & João GilbertoSpotifyで聴く
夏の名残りを少しだけ。窓の外を見ながら。
- 04. ひこうき雲 / 荒井由実Spotifyで聴く
高校生の頃に書かれたデビュー曲。秋の空は高い。
- 05. Diamond Day / Vashti BunyanSpotifyで聴く
1970年に出て、30年以上忘れられていたアルバムから。再発見された一枚。
- 06. Heartbeats / José GonzálezSpotifyで聴く
原曲はスウェーデンのエレクトロ。ギター一本で別の服を着せた名カバー。
SIDE B午後、ページをめくる時間
長袖で出かける午後に。軽やかに。
- 07. This Will Be Our Year / The ZombiesSpotifyで聴く
『Odessey and Oracle』から。綴りの間違いまで含めて愛されている名盤。
- 08. There Is a Light That Never Goes Out / The SmithsSpotifyで聴く
マンチェスターの文学少年たちの代表曲。カーディガンの季節に。
- 09. 恋は桃色 / 細野晴臣Spotifyで聴く
狭山の米軍ハウスで録った『HOSONO HOUSE』から。家で作った音楽の温度。
- 10. Oxford Comma / Vampire WeekendSpotifyで聴く
コロンビア大の4人が文法用語をタイトルにした曲。院生なら笑ってくれるはず。
- 11. This Must Be the Place (Naive Melody) / Talking HeadsSpotifyで聴く
「ここが居場所だ」という歌。あなたの居場所を思い浮かべながら。
- 12. SPARKLE / 山下達郎Spotifyで聴く
あのギターのカッティングで、午後がもう一度明るくなる。
SIDE C夜、少し暗くなって
日が短くなってきた。照明を落として、ゆっくり。
- 13. So What / Miles DavisSpotifyで聴く
『Kind of Blue』の1曲目。ジャズで一番売れたアルバムは、ほぼ一発録り。
- 14. ナイトクルージング / FishmansSpotifyで聴く
夕暮れの街をただ漂う。時間がゆっくりになる。
- 15. No Surprises / RadioheadSpotifyで聴く
オルゴールのようなギター。90年代の古着と一緒に。
- 16. Chicago / Sufjan StevensSpotifyで聴く
どこかへ向かう途中の歌。旅に出たくなる人のための6分。
- 17. The Greatest / Cat PowerSpotifyで聴く
メンフィスの古いソウルの演奏者たちと録った一曲。
- 18. Waterloo Sunset / The KinksSpotifyで聴く
ロンドンの夕日を見下ろす歌。今日の終わりに。
今月の選曲メモ
創刊準備号のVol.00です。テーマは「衣替え」。去年の服を出してみると、新しく見えることがあります。Vashti BunyanやThe Zombiesのように、時間がたってから評価された音楽を多めに入れました。
